ゆうこの夢

女装子

ジェフ・ベックグループ・1968年

ジェフ・ベックもまた、一つのバンドに居着けないギタリストである!ヤードバーズを辞める彼を、私は職人的と表現したが、彼ほどギタリスト然としたギタリストはいない!しかし、ギタリストを目指す為にも、一カ所に留まっては居られ無い!だが、最初作ったグループのメンバーを紹介しない訳にはいかない!何故なら、このメンバーはその後ロックの歴史を作って行くからだ!ヴォーカル、ロッド・スチュアート、ベース、ロン・ウッド、ドラムス、ミック・ウォーラー、キーボード、ニッキー・ホプキンス、とジョン・ポールジョーンズである!お解りだろうか?後に、フェイセズの原型があり、よもやストーンズのギタリストになろうとは、今は考えてもいないであろう、ロニーことロン・ウッドもいる!しかも、キーボードには、やがてロック史上最大な革命的バンドメンバーのジョン・ポールジョーンズもいるではないか!ヤードバーズが輩出したクラプトンに続くギタリスト職人ジェフ・ベックグループは、凄いメンバーを残して、たった2枚のアルバムを残しただけで解散してしまう!しかし、この解散が運命的ともいえる、二つのバンドを作り出す事になるのである!そうなのだ、一つは、フェイセズ!そして、ヤードバーズ3人目の脱退者ジミーペイジとジョン・ポールジョーンズが巡り合って、ついに始動する事になる、赤く燃える飛行船、レッドツェッペリンなのである!これは、ロックの神様のイタズラか?それとも、時代が必要とした奇跡なのか?時は、1970年の風が吹き荒れる!ロック戦国時代へと、大きく時代が動き出したのだ!ロックのシナリオは、新世紀を迎える!