ゆうこの夢

女装子

落語の粋とは、聞き手の粋!

さて、落語に興味の無い方には、詰まらなかった話しも、今日で一旦終わりますから、もう少しお付き合い下さい。落語の粋を知るには、聞き手側も粋である事が重要です。特に、下げの部分の意味が分からないと笑えません!そこで今日は、火焔太鼓の話しに出てくる、重要なキーワードとして、現代では使われていない二つの物に付いて書いて行きます。一つは、火鉢、です。これは江戸時代から、昭和初期まで使われていた暖房器具です。もう一つは、半鐘、という鐘ですが、お寺の鐘の小さいバージョンと思って下さい。江戸時代には、火の見やぐらという高い場所に、梯子で登り、火事の時に、その半鐘を叩いて知らせるのに使われていた物です。音は大きくジャーンと鳴ります。これを踏まえて、今から火焔太鼓の下げの所を書きますから、呼んで下さい。下げの少し前当たりからです。まず、女将さんが、でも、あんな汚い太鼓が何故そんな高値で売れたんだろうね?旦那さん、そりゃあ、音が出るからだろ!女将さん、そうだよ音だよ!旦那さん、そうだ音だ、今度は半鐘を持って来て鳴らしてやらあ!ときます、そしていよいよ下げです!女将さん、半鐘は駄目だよ、おジャンになるから!とこれが下げです。解りますか?半鐘のジャーンと鳴る音と、おジャンにになる、という言葉を掛けてます!つまり、聞き手側も、ある程度の知識と粋な耳を持たないと、分からないのです!一度、落語を聞いて下さい。面白いです。さて、興味が無いのに最後までお付き合い、ありがとう御座いました。それでは、お後がよろしいようで!