ゆうこの夢

女装子

夜の長さは、海辺の波

重ね合った唇は、お互いを確かめ合うように、何度も何度もまるで、打ち寄せる波のように続いた!舌を絡め会い、縺れ合い唾液は混ざり合い、砂漠の中でスコールを浴びるような感覚に、もはやためらいは存在しない!その真っ只中に有りながら、ゆうこはミントの香りと甘い唇に酔い知れて行く自分の存在を噛み締めていた!サユネもまた、今生きている自分を確かめて居るかのように、強くゆうこの躰を抱きしめ唇を押し当てる!気が付くと、外はすっかり暗くなっている!2人は、ゆっくり互いを見つめ会いそして、初めに口を開いたのはゆうこだった!サユネ帰したく無い!サユネもまた、小さく頷いて言う、帰りたく無い!部屋の灯りを着けるのも忘れて、2人はベッドへと倒れこみ、夜の波に揺れていった!